父の涙

朝の4時ごろ、NHKのラジオに「ラジオ深夜便」というのがあります。

いろんな方の公演や、インタビューを放送している番組で、固いまじめな話が多いように思います。

先日は獣医さんらしき方の講演のようでした。 というのは出勤途中に聞くので、精々15分、いつも途中しか聞けません。

めずらしく、楽しく笑える内容だったので、公演者の名前だけでも覚えておこうとメモをとりました。

「たけたづ みのる」  後でネットで調べたらなんと大分県出身の獣医さんでした。竹田津 実と書きます。

そしてHPを読むと凄い人なんだと関心しました。

獣医になって北海道で牛や馬を診る診療所で28年働く 当時は牛一頭一頭すべてに愛称が付いていた。それが1960年代になると、牛に愛称を付けなくなった。そのころから牛を生き物として見るのではなく、ミルクを出す機械として見るようになったのだと思います。そういう流れが空しくなって、ならばとその対極に位置する野生動物のための診療所を始め、今に至ります。

関係はないのですが、私の子供のころを思い出しました。1960年頃は我が家にはまだ、農耕用として馬を飼っていました。

子供心にも可愛そうなほど朝早くから夜まで一生懸命働かされていました。

たまに荷物がなかったりするときに馬の背中に乗せてもらったりしました。

仕事帰りの夕方 馬の体はとても温かく、その上から見下ろすと視野が広がりワクワクして、嬉しいものでした。

そんな田舎にも機械化の波は押し寄せ、我が家には耕運機が入ってきて、その馬は売られていくことになりました。

ある朝、馬の売買人がその馬を我が家から引き取って連れていくとき、それを見送る父の顔を見ると、父の目は真っ赤になっていました。

初めて見る父の涙でした。父にとっては一身同体で我が家を支えてくれた馬だけにとても愛着があり、別れがつらかったのでしょう。

1960年代は高度成長の始まりです。

このころからいわゆる生活水準はそれまでと比較にならないほど経済的に豊かになっていきます。

しかし、それと引き換えに心の貧しさはそこからどんどんひどくなってきたような気がします。

金儲けがすべて 金儲けのためには何をやってもいい そのために相手をとことんやっつける

今の競争社会はまさにそんな時代で、やさしい心を失った人が残酷な殺人や事件を起こすのは起きるべくして起きているのかもしれません。 そんな気がします。

そんな気持ちを少しでも安らげてくれる竹田津 実さんのインタビューを読んでください。 

その前に1クリック願います。by寅    http://www.dff.jp/

http://www.manabinoba.com/index.cfm/4,7023,81,html

 

 

 

 

内容は正確ではありませんが「人間は暖かい部分と冷たい部分を持っている。  農家の主人が倉庫で掃除をしてたらネズミがでてきたので、棒でたたくとたまたまうまく当たり殺すことができてよかったと喜んでいた。掃除を続けていると、まだ毛も生えていないネズミの子の巣を見つけ、さっき殺したのが、親だとわかり、獣医のところにその子ネズミを連れてきた。獣医が悪いことをするネズミだから、一緒に殺してしまえばよかったではないか。というと農家の主人はかわいそうなので、助けてやってくれと言う。

そして、獣医がその子ネズミを育て大きくなったので、農家の主人にぼちぼち放そうかと思ってると言うと主人はそれは困る。絶対にそれはやめてそちらで処分してくれと言う。

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